弐百年蔵 元見屋

江戸時代末期の建築物が多く、重要伝統的建造物保存地区に指定された西予市宇和町卯之町に位置する当蔵。卯之町の大火で、創業を示す史料は焼失してしまいましたが、仕込み蔵は安政(1854~1860年)、前蔵は寛政(1789~1801年)に再建されており、弐百年を経た今も当時の面影を残す蔵で、酒造りを続けております。



●卯之町 中ノ町通り

卯之町は、宇和盆地の村々から米が集まる宇和島藩の在郷町で、1838(天保9)年の史料には200mほどの通りに、造り酒屋が5軒もあったことが記されております。また酒造りの季節になると仕込み水に使用するための湧水汲みが、酒蔵間で競争となり、風物詩となるほどの賑わいをみせていたと伝えられています。

 



●店頭(帳場と天窓/階段箪笥/大福帳)

元見屋の店舗では、お酒の試飲の他に、江戸時代の帳場・階段箪笥・大福帳、天窓等の見学/記念撮影ができます。

 


●前蔵/仕込み蔵

寛政(1789~1801年)に建造された一番歴史のある前蔵は、柱が傾いており、並行四辺形になっております。九寸柱(27CM角柱)で支えらた仕込み蔵(安政に建造)は現在でも状態が良く、仕込みこそ行っておりませんが、昭和初期に作成された”槽”で今も搾り作業を行っています。

2020年06月18日|蔵元通信:元見屋